文書目録円珍筆

紙本墨書 / 一巻一紙

  • 原本
  • 翻刻

円珍の自筆による目録。冒頭に記された「夢相記」は現存する「感夢記」に相当すると思われる。その他、入唐求法関係の文書類が挙げられ、最後の「太政官下延暦寺牒」が円珍が天台座主であった貞観13年(871)に延暦寺に下された「太政官牒案」であるとすれば、成立代は円珍60歳のころかと推定される。わずか20行ほどながら軽妙な草書体で書かれ、円珍の神韻の域に達した融通無碍な書風を示して余りある。

種別
国宝
時代
平安時代
法量
28.5×54.0cm