授遍照阿闍梨位奏状案并官牒案

紙本墨書 / 一巻三通

  • [第1通]授遍照阿闍梨位奏状  
  • [第2通]授遍照阿闍梨位奏状
  • [第3通]太政官牒
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天台僧にして六歌仙の一人、遍照に延暦寺の伝法阿闍梨位を授ける際に貞観13年(871)9月9日の太政官牒で定められた手続きが実際に行われていたことを示す史料。3通の文書を継いで1巻にしており、第1通、第2通は、貞観15年(873)に真言阿闍梨位を授けるにふさわしい人物として遍照を推挙し、その旨を朝廷に奏請したもので、第1通には座主の円珍をはじめ延暦寺の三綱、衆僧も署名を加えている。第3通は、この円珍の奏請に応じて裁可した太政官牒の案文である。ときに遍照は年58歳、出家してからの﨟18年であったと記されている。

種別
国宝
時代
[第1通]貞観15年(873)正月15日、[第2通]貞観15年(873)2月14日、[第3通]貞観15年(873)4月23日
法量
30.0×146.0cm