太政官牒案巻末円珍手記

紙本墨書 / 一巻四紙

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円珍が天台座主であった貞観13年(871)に延暦寺に下された太政官牒の案文(写し)。内容は、祖師最澄より円仁を経て密教が世に広まり、円珍は入唐して長安青龍寺の法全阿闍梨から伝法を受けてきた天台密教の法脈の次第を述べ、今後、延暦寺の伝法阿闍梨位に登るには、学徳を兼備し、50歳以上の者から座主、三綱以下がよく人物を検討した上で、官に奏聞して宣旨を蒙って授けることにしたいとの延暦寺の奏請を受けて出された。

種別
国宝
時代
貞観13年(871)9月9日
法量
29.6×195.0cm