延暦寺牒案
紙本墨書 / 一巻二紙
- 原本
- 翻刻
智証大師円珍が天台座主となり、伝教大師以来の課題となっていた比叡山に僧綱の設置を願った奏状の控えである。牒案は「延暦寺奏状案」と同様の主旨であるが、伝教大師の著述である『顕戒論』五十二などを引用して僧綱設置の論拠を明らかにしている。奏状案をそえて別当所に提出したもので、いずれも三綱、座主円珍の署名が加えられている。
- 種別
- 国宝
- 時代
- 貞観16年(874)12月25日
- 法量
- 31.0×106.0cm
紙本墨書 / 一巻二紙
智証大師円珍が天台座主となり、伝教大師以来の課題となっていた比叡山に僧綱の設置を願った奏状の控えである。牒案は「延暦寺奏状案」と同様の主旨であるが、伝教大師の著述である『顕戒論』五十二などを引用して僧綱設置の論拠を明らかにしている。奏状案をそえて別当所に提出したもので、いずれも三綱、座主円珍の署名が加えられている。