別当和尚行状(残欠)

紙本墨書 / 一巻五紙

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5紙を継いで1巻とし、第1紙と第2紙に伝教大師最澄、第3紙以下には別当大師光定の略伝が記されている。第1紙は巻首を欠き、第2紙と第3紙の間にも脱文がある。貞観16年(874)5月5日に延暦寺定心院の円豊らが奉じたことが明記され、巻末には別筆で、この略伝は2通作成され、1通に印を捺して別当所に進じ、もう1通は寺家(延暦寺)に留めたことが記され、座主の円珍、寺主慶俊が署名している。文面には「延暦寺印」が捺されている。

種別
国宝
時代
貞観16年(874)12月2日
法量
28.2×244.0cm