法眼和尚位位記并勅書案

紙本墨書 / 一巻

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円珍と遍昭との関係を推測

当時の僧侶の位階は、律令制のもとで天平宝字4年(760)に大法師位のもとに伝法位と修行位が定められ、各々に法師位、満位、住位、入位の4種の位階が置かれていた。その後、貞観6年(864)には、従来の僧位の上に、全国の僧尼を統率し諸寺を管理する役所である僧綱の僧侶の官職(僧正・僧都・律師)に応じて、法印大和尚位、法眼和尚位、法橋上人位の三階が与えられることになった。本書は、円珍が元慶7年(883)3月に法眼和尚位に叙せられたときの位記と勅書の写しである。

種別
国宝 
時代
元慶7年(883)3月26日、24日
法量
31.6×48.5cm