円珍俗姓系図円珍加筆

紙本墨書 / 一巻七紙

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日本最古の竪系図

智証大師円珍の生家である讃岐国の因支首(いみきのおびと)氏、後の和気公(わけきみ)の家系図。景行天皇から円珍にいたる約18世代を7紙にわたって細長く縦書きにした竪系図(たてけいず)で、この形態の系図としては現存最古の貴重な史料である。全巻にわたって円珍自身の書き込みが多々あり、自分の一族について、つねに意を用いていたことが知られる。それによると承和年間(834〜848年)に人をして書写させたこと、貞観8年(866)には和気公の姓を賜ったことなどがわかる。

種別
国宝
時代
平安時代(9世紀)
法量
29.1×324.0cm