県指定文化財
観音堂
西国三十三所第十四番札所
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西国三十三所観音霊場の第十四番札所です。琵琶湖と大津市街を一望する景勝地にあり、古くから文人墨客に親しまれてきました。
観音堂は、南院札所伽藍の中心建築で、後三条天皇の病気平癒を祈願して延久4年(1072)に創建されたと伝えます。その後、現在地への移築と焼失を経て、元禄2年(1689)に再建されました。本尊で重要文化財の如意輪観音坐像は33年ごとに開帳される秘仏です。
本尊をまつる「正堂」と外陣に相当する「礼堂」を「合の間」で繋ぐ本瓦葺の大建築で、堂内には元禄期の華やかな意匠を施しています。
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- 江戸時代(元禄2年 1689)
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- 礼堂:桁行九間 梁間五間 二重 入母屋造 向拝三間 本瓦葺
合の間:正面14.3m 奥行5.9m 一重 両下造 桟瓦葺
正堂:桁行三間 梁間三間 一重 宝形造 桟瓦葺